年表

113) チョコと私 [自伝本『私のこと』]

産まれたてのラブの赤ちゃんが 丸まっていると
まるで、きなこもち・黒ゴマもち・あんころもち のようである。
(HP Choco 参照)
 
だが、あまりの可愛らしさに はぐらかされてはいけない。
私は 初めて この子の親になるわけだ。
初日から “しつけ” が始まった。
 
まず、親犬から離されて初日の夜・・・大泣きだった。
可哀想にと、抱っこなどしたら かえって大変なことになる。
初日は泣いても あきらめさせ、私を親代わりと認識させなければいけない。
だから 日中は、しっかりとスキンシップを取り 甘えさせてあげる。
 
次に、やっていい事と悪い事を教える。
共同生活には 欠かせないルールである。
考え方としては、簡単なことだ。
私の方が、頭が良い ということを認識させる。
チョコが行動を起こす前に 「ノー ! 」 と、はっきりお断りするのだ。
何度も何度も 私を試すかのように 仕掛けてくるので 目を離せないが
この時期が 大切な “しつけ期間” であるため、手を抜いてはいけないのだ。
 
犬は、1年で成犬になる。
人間で言う、思春期までの半年が勝負なのである。
半年までに覚えたことが、これから先の自分のルールになる。
逆に言えば、この時期までに しつけをされなかった犬は
体罰でもされない限り、ルールを覚えることはない。
人間も犬も、尊敬や信頼の気持ちで ルールを守ることがベストだと思う。
 
家庭内のしつけを進めながら、生後3ヶ月を待つ。
ワクチンの接種を済ませてから、お散歩デビューとなる。
しつけの基本は、アイコンタクトである。
しっかり目を合わせることで、何かいいことがある ! と思わせるのだ。
目を合わせる → 指示 → 実行 → ほめられる → うれしい。
単純なことだが、全ての行動を この方法で教える。
根気がいる・・・これがしつけと言うものだ。
 
お散歩は、排泄・気分転換・適度な運動が目的だが
やっぱり ルールがあることを教えなければいけない。
私は、ノーリードを目標に Sit(座る)・Down(伏せ)・Stay(待て) を徹底的に教えた。
もちろん、きちんと出来た時は 愛情をもって褒めてあげる。
毎日 これを繰り返すことで、ノーリードでも歩けるようになる。
大切なことは、飼い主が一番優先で 他の犬や人間に振り回されないことだ。
それが完成された時、犬はずっと褒められ 一生お互いが幸せに暮らせるのだ。
 
私にとって 初めての体験だったが
自分の考えをしっかり持ち、実行出来たことで
チョコは 着実に成長し、とても賢い犬になった。
 
まだ、独立する私のサロンは 何も決まっていなかったが
チョコも一緒にいられるサロン・・・という理想は
描き始めていたのである。
 
 
 

2010年01月12日(火)

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