年表

133) 命名 part? [自伝本『私のこと』]

第三子の時も、生まれるまで性別不詳・・・。
 
今度こそ 妙な夢も見ないで、主人と名前を決めようと あれこれ考えていた。
 
私は すでに一つの候補をあげていた。
 
その頃、保育園に通っていた長男や長女のオムツなどに 必ず記名をしていたのだが
私は 『 RIKI 』 『 MIKU 』 と書いていた。
二人の名前は 語呂合わせ的に、●IK● となっていることに気付き
三人目の名前も それに合わせると、 『 NIKO 』 がいいなぁ〜と思っていた。
 
まだ誰にも言ってなかったのだが、ある日 主人の兄が遊びに来て
RIKI に向かって、「リッキー、ママのお腹の中に もう一人ベイビーがいるんだけど
リッキーが名前決めてあげなよ〜。」 と言ってしまった。
なぜ 言ってしまった、になるかと言うと
第二子が生まれた後、RIKI が 赤ちゃん返りしたこともあり
私は このことについて、慎重に伝えなければ・・・と
思っていた矢先の “フライング行為” だったわけだ。
 
ところが、意外にも RIKI は冷静に
「 NIKO くん、おとうと・・・。」 と答えたのだ。
私は びっくりして、主人の兄に 名前の候補を誰にも言ってない事や
『 NIKO 』 という由来を話してみた。
もしかして・・・と、あの育児本で読んだ不思議な体験話を思い出したのだ。
≪名前もビックリだけど、弟とは・・・。≫
 
こんなことがあってから 約2ヶ月が過ぎ、出産準備が整った頃
また 不思議な夢を見てしまったのだ。
 
どうやら 私のことをよく知っている様子のおばさんが
私に一生懸命説明しているのだ。
 
「子供が3人見える。一人は、光の精である。
物事を浅く広くは出来ないが、一つのことに夢中になったら
限りなく、光の如く 突き進んでいく子である。
あなた方の期待する方向と違っていても、決して それを妨げてはいけない。」
 
「二人目は、天空の妖精である。
人と違った目線で物事を見る子で、
一方の見方ではなく、俯瞰(ふかん)で全体を見渡すことのできる子。
どんどん世界に羽ばたいて行くでしょう・・・。
親元にはいなくなるでしょうが、その未来も妨げてはいけない。」
 
この時点で、ようやく私達の二人の子供の話であることに気が付いたのだ。
≪力輝と美空のことだ ! ≫
 
続いて彼女は、こう告げた。
 
「三人目のお腹の中の子は、水の精である。
清らかなる水によって守られているのだ。
そして将来、あなた方二人を守るであろう。
大切な二つの宝を守る、水の精なのだから・・・。
必ず、“水” にちなんだ名前をつけなさい ! 」
 
私は、考えていた 『 NIKO 』 の KO を “湖” にすることで
“水” との関連も保たれる・・・、
二つの宝を守る湖の精・・・で、「二湖(にこ)」 だ !  と、ひらめいた。
 
なんだか すっきりした感覚で 目覚めた私は、すぐに主人に訴えた。
彼は、また私が妙な夢を見て
3人共 自分が名前の由来に関与出来ないことに肩を落としていた。
 
前回 話してくれたお客様に、この夢のことを伝えると
「これで3人の役が揃ったわ ! 」
「なぜなら 純子さんは、生まれた時から 竜神の神に守られているのよ !
竜神に必要な3つの精が揃ったわけよ ! 」
さらに、こう加えた。
「純子さんのお父様の実家の近くに “龍” にちなんだお寺か神社があるでしょ !
そこの熱心な信者さんである、あなたの遠い祖先のおばさんなのよ。
彼女が教えてくれたの、清らかな水が足りないって。」
 
確かに いつも実家で新年のお札を貰いに行っている 『高龍神社』 がある。
 
さらに 彼女は、「蛇にちなんだ話もあるでしょ ! 」 と言うので、思い出した。
 
私が9才の頃、自宅を鉄筋に建て替えた。
旧家を壊し、ショベルカーで土を掘り返す。
盛り土にしたところで、一度御祓い(おはらい)をしてもらうのだ。
盛り土が完成し、見守っていた父と 業者さんが帰ろうとした その時
一番高いところが 光っていたのだ。
父は 何かと思い、業者さんに見てもらった。
そこには、白い蛇のミイラがあった。
トグロを巻いて 頭を出し 何かを凝視しているような姿だった。
しかも、脱殻(ぬけがら)ではなく カチカチの完全なミイラ状態であった。
父は、ショベルカーで壊されず 一番てっぺんにあったことを不思議に思い
このお蛇様は この土地の守り神であろう、と丁重にお守りすることにしたのだ。
私も 子供の頃、この話を聞いていて お蛇様を見ていた。
 
彼女の話によると、このお蛇様は 私の守り神だったようだ。
 
なんだか妙な話まで さかのぼったが、とにかく第三子は 水の精のようだ。
すっかり 『二湖(にこ)』 と決めていた。
ところが、主人は なんとか自分の意見も入れたいらしく
NIKO の NI を 「仁」 にしたいと言い始めた。
彼の気持ちもわかったが、それでは漢字の持つ意味から外れてしまう。
たまたま 主人の名前は、己に勝つ・・・で 『勝巳』
私の名前は、純粋な子・・・で 『純子』
長男の名前は、力強く輝く・・・で 『力輝』
長女の名前は、美しい空・・・で 『美空』。
なのに 第三子だけ、意味を持ち形容している名前ではなくなるのは
気持ちが悪かったのだ。
生まれて、男の子とわかってから
次男の名前は、二つの湖(省略形)・・・で 『二湖』 にしたかった。
 
水の精を裏付ける もう一つの話があった。
私の母が 勝手にみてもらった占い師さんが、NIKO が生まれた時
家の水回りがきれいになっているか 細かく見なさい ! と告げたらしい。
みんな揃って、水、水と・・・。
 
結局 3人共、姓名判断などは見る機会もなく
私の直感と夢のお告げによって、命名された。
 
なぜ 「輝」 に こだわってしまったのか、
なぜ 「美空といいます。」 といって夢に現れたのか、
全部がつながったように思えたのである。
 
長男が生まれてから、3年後の出来事であった。
 
 
 


2010年03月22日(月)

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