年表

152) 妻として [自伝本『私のこと』]

人はなぜ結婚するのだろう・・・。
 
今では、結婚という形を選択しない人も多くいると思うが
私は結婚を選んだ。
理由は、家族を作りたかったからだ。
 
夫婦別姓を望む人も多いと聞くが、姓は ファミリー・ネームというくらいだから
まさに、家族観思想だと考える。
家族になると、ややこしいことも多々あるだろう。
独りで生きていくことの何十倍、いや何百倍もいろいろなことが起きる。
それを厄介と思うか、全部含めて いろいろあることが幸せと思うか、である。
 
私の結婚が決まった時、母が勝手に占い師に姓名判断を相談したらしい。
旧姓の 「小林純子」 は、運勢のすごく良い名前だったようだ。
結婚した名前の方が運勢は下がるようであったが
その占い師さんがいいことを言っていた。
 
「運勢とは、2次元の上がり下がりでたとえられるものではない。
どちらがいいかと言えば 旧姓だが、
新しい姓名になった時、様々な負があなたをより強くすることになり
個人としてでなく 家族=人生としての課題に対し、それに取り組むことで
新たな良い運勢を導くことになるであろう・・・。」
 
結婚生活では、いつでも順風満帆といかないところが かえっていいのである。
人生には、常にハードルが必要なのだと思う。
 
今まで明らかにしていなかったが、私の主人のタイプはと言うと・・・。
 
結婚したばかりの頃
夜、トイレットペーパーが残り少なくなっていて、買いに行こうかと迷っていると
「朝 買ってきてあげるから・・・」 と言ってくれたので安心して眠った。
翌朝、買いに行った彼が戻ってくると
コンビニ袋から取り出したものは、車の情報誌だった。
気になって買ってきたらしいが、待っていたトイレットペーパーは入っていなかった。
慌てて再度コンビニへ向かったのだが、なぜか今度はお弁当を買ってきた。
お腹がすいていたらしいが、やはりトイレットペーパーは無かった。
3度目の正直・・・と言いながら、次に買ってきたものは、フルーツゼリーだった。
私に対し、悪かったと思ったらしく買ってきてくれたのだが
私はフルーツゼリーなど大好物でも何でもない !
3度行っても、まだお目当てのトイレットペーパーにたどり着けないのは
もしかしたら、わざと・・・なの ?  と 疑うほどだった。
だが、彼は本当に買ってこれなかったのである。
一つ気になることがあると、他が全く削除されてしまうタイプだったのだ。
良く言って、アーティストタイプというか・・・本当におもしろい人である。
結局、自分のダメさに いらだちながら
4回目にして やっとお目当てのトイレットペーパーを買ってきてくれた。
 
他人だった人が、恋愛のもと 共同生活を送るわけだから
こんなビックリすることもあるかもしれない。
 
だからこそ 思う。
相手を笑顔にすることこそ、自分も笑顔になれるということだ。
離婚する夫婦は、自分の幸せのことばかり考えているから
何か ちょっと つまずくと、相手ばかりを責めてしまい こじれてくる。
自分が幸せになるためには、相手をのせるべきなのだ。
 
私も まだまだ これからだと思っているが
やるべきは、彼の笑顔を増やすことなのだろう。
私も笑顔でいたいから・・・。
 
 
 

2010年06月04日(金)

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