年表

19) 4月22日 [自伝本『私のこと』]

忘れられない日がある。
昭和45年4月22日のことである。
 
当時、私は6才、小学校に入学して間もない頃・・・。
叔母の結婚式の日だった。
 
父の兄弟姉妹は 8人にもなるが
その 一番下の妹である叔母の話だ。
 
彼女は 私より16才年上だが、叔母というより姉のように慕っていた。
彼女は 私の母の影響で、美容師になっていた。
私が幼い頃、父母の代わりに よく遊びに連れて行ってもらったり
彼女の子供が生まれた頃には、今度は 私や兄が 遊び相手となった。
家も近所だったので、一番近い存在の親戚だ。
現在も 私のよき理解者であり、誰よりも頼れる存在だ。
 
そんな 大好きな “お姉ちゃん” が 結婚するという・・・。
相手の人に 取られてしまうような 淋しい気持ちになったものだ。
何度か 家に 相手の人も来て、結納も終え、結婚式の話などしていた。
私は “お姉ちゃん” の花嫁姿を想像しながら、ドキドキしていた。
 
ところが、式の当日
全員がバタバタしているのに、私達に何の指示もない。
完璧に無視されている・・・
しかも 運悪く(意図的?) この日は平日。
「あなた達は、早く学校へ行きなさい!」 と 母の声。
 
≪え゛ーーーっ 学校 行くのーー?!≫
 
しかも 忙しくて 誰も見送ってくれない・・・。
涙目になりながら 学校へ行ったのを覚えている。
 
ショックが大きかったせいか、この日は忘れられない。
親や兄の誕生日のプレゼントや電話は うっかり忘れても
未だに 叔母の結婚記念日である 4月22日には
これ見よがしに、プレゼントや電話をしている。
 
今では、実家に帰ると 私の子供のことでも お世話になっているし
本当に大好きな彼女のことを思って、感謝の気持ちでしているのだが
かなり しつこく 根に持っていることも確かだ。
願わくは、もう一度 式をあげて欲しいくらいだ。
 
女性にとって
食べ物 と 結婚式 の 恨みは 怖いのである。
 
 
  

2009年01月27日(火)

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