年表

24) サンタクロース [自伝本『私のこと』]

言い伝え といえば
子供の夢を一任している サンタクロース・・・
 
私の子供の頃は、今ほど X'mas の盛り上がりは なかったが
≪うちは 仏教だったし・・・≫
しっかり サンタクロースからのプレゼントだけは期待していた。
 
ある年の12月
めずらしく 母が買い物に連れて行ってくれた。
なぜなら、母の仕事は 土・日は休めないから
平日(火曜日)、学校帰りの私を買い物に連れて行くことが
なかなか 出来なかったようだった。
 
一応に買い物を済ませた母が
丁度 おもちゃコーナーのあたりに 私を待たせた。
子供の私は、つい 自分の好みの物を探し始める。
何分か後に、とっても可愛らしい ファンシーケースを見つけた。
それは、ピンク色の四角い箱型で、磁石の止め金が付いていて
表面には お人形の絵、そして開けると 鏡が付いている。
さらに 小さな引き出し状のアクセサリー BOX などを見つけた時には
すでに 何を入れようかと イメージをふくらませていた。
 
その姿を 少し離れた所から見ていた母から 声が掛かる。
「さぁ、帰るよー 」   ・・・
≪え゛ー 何の買い物に来たんだっけー ??? ≫
と 心の中で叫んだ私に対し、以外に冷静な母・・・
 
今 思えば、はっきり言って 私の X'mas プレゼントのリサーチだったのだ。
 
その年の X'mas の朝、例のファンシーケースを手にしたことは 言うまでもない。
そして、その時
≪なぜ サンタさんが知っていたのか? 私と母しか知らないはず・・・≫
という気持ちから
≪もしかすると・・・≫ と じんわり 気付いた私を覚えている。
 
ただ、サンタクロースのことは 親に向かって直接聞くことが出来ない位
最後の子供の夢・・・
曖昧にしておきたい存在なのである。
 
今、私は 子供の夢を大切にするべく
毎年 リサーチ方法を苦心し
サンタクロースについての物語を 大いに語ってあげているのである。
 
 
 

2009年02月12日(木)

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