年表

80) 国家試験 [自伝本『私のこと』]

もう すっかり美容学校での授業の内容など 忘れてしまった頃
国家試験の時期になった。
 
当時の試験の内容は、オールフィンガーウエーブ、オールスカルプチャカール、
オールメインポールカール・・・など、約6〜7種類のカールから
毎回 出題が替わる。
当日、その場でないとわからないため
一か八か 山を張って望む人もいるようだが、恐ろしい結果となる。
 
私の試験時間になった。
登録番号順に3〜40人、入れ替え制だ。
準備を済ませて、試験内容の発表を待つ。
前方のめくり台を持つ人から声が発せられた。
 
「今回の試験は こちらです ! 」
 
『オールスカルプチャカール』 と書いてある。
 
「え゛〜〜〜 っ ! ! 」という声と共に、せっかくセッティングした道具を片付け始め
会場を立ち去る人は、5〜6人以上いた。
 
内容の発表も かなりアナログ的な いい加減な感じはあったが
受ける美容師(正確には、まだ美容師ではないけど)の方も
かなり いい加減で、私はビックリした。
 
ずっと後に、無免許美容師報道で “カリスマ美容師” が書き立てられたことがあるが
この頃のことを思い出すと、無免許美容師は たくさんいたことであろう。
 
内容の現実とのギャップと
法律上のシステムの不徹底さ からではないだろうか・・・。
 
私は、一発合格だったから良かったようなものの
もう二度と受けたくないものの一つである。
 
 
 

2009年09月08日(火)

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