年表

142) 3人の性格 [自伝本『私のこと』]

兄妹弟(きょうだい)と言っても、赤ちゃんの頃から ずいぶんタイプが違うものだ。
 
比較的3人共、寝起きはスムーズで 母乳やミルクもたくさん飲んでくれて
本当に手が掛からない赤ちゃんだったが、タイプが違うと気が付いた事が一つあった。
 
それぞれが まだ寝返りをし始めた5ヶ月前後の頃。
添い寝をしてあげていた私に対しての触り方が全然違っていたのだ。
 
長男の RIKI は、いつも小さなおはじきや私のキラキラしているアクセサリーが好きで
神経質そうにきれいに並べたり、細かい物も丁寧に触る子だったので
添い寝をしている私のまつ毛を、そぉ〜っと触ってきた。
指先で、すごく繊細に・・・眠るまでずっと、優しく触っていた。
初めは くすぐったかったが、慣れてくると 心地良い程のタッチであった。
 
長女の MIKU は、生まれてから すぐに指しゃぶりをするようになり
特に私の添い寝の必要がないくらい、穏やかに寝入る子であったので
時々添い寝してあげている私の顔を、まじまじ見ては
突然 指しゃぶりを止め、人差し指を 私の鼻の穴の中に スポッと入れてきた。
あまりにも 無表情に、さりげなく入れてきたので、避ける気にもなれず
何秒か お互いの時が止まっていたものだ。
 
次男の NIKO は、上二人に時間がとられていたためか
もともと あまり添い寝をしてあげられなかったせいもあって
もっぱら 独りで動き回っているうちに寝入るタイプで
めずらしく私の顔が近くにあることに気付き
私の口の中に、両手の指の全部を こじ開けるかのように入れてきた。
突然、しかも 赤ちゃんならではの強引な力で、ガシガシ入れてきた様子は
もう、なすがままに 笑うしかない私であった。
 
私の顔に対し、目・鼻・口と それぞれの視点が異なるところがおもしろい。
 
しばらくして、次男が3才になった頃に また3人の性格の違いを垣間見ることができた。
 
夕食後にフルーツポンチを作った。
イチゴとメロンとバナナの3種類のフルーツに、サイダーを入れたものだった。
うれしそうに食べ始めた3人であったが、
気が付くと、カップの中には それぞれ違うフルーツが残っていた。
「あれ ? どうしたの ? 」 と聞くと、それぞれ理由も違うことも笑えた。
 
RIKI は、バナナ → メロン → イチゴ の順に食べ、イチゴが残っていたが
大好きだから イチゴを残しておいて、嫌いなものから食べた・・・と言い、
MIKU は、イチゴ → メロン → バナナ の順に食べ、バナナが残っていたが
大好きなものから食べたちゃった・・・と言いながら、不服そうな顔でバナナを食べ、
NIKO は、イチゴ → バナナ → メロン の順に食べ、メロンが残っていたが
だってイチゴ好きなんだもん・・・と言った後、メロンは残すよ ! と断言していた。
 
理由も違って、最後に残るものも違って・・・。
とても印象に残る光景であった。
 
私も同じものを食べながら、ふと気が付いた。
 
≪混ぜながら バランスよく食べる子は、いないのかーーー !?≫
 
 
 

2010年04月25日(日)

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