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144) 楽しい言葉 [自伝本『私のこと』]

子供とは 時々 妙におもしろいことを口走るものだ。
私の子供達も例外ではない。
 
ある夏の日のこと。
子供の要望で、カブトムシを飼い始めた。
エサは、カブトムシ用のゼリーだ。
かわいいから、と 必要以上にたくさんあげる3人・・・。
二匹の番(つがい)に9個のゼリーが所狭しと並べられている。
RIKI が、「たくさん食べていいよ ! カブトムシ ❤ 」
MIKU も、「たくさん食べていいよ ! カブトムシ ❤ 」
NIKO は、「たくさん食べていいよ ! てんとう虫 ❤ 」
全員・・・「・・・ ! 」
NIKO が、2才の頃でした。
 
同じ年の秋。
RIKI が NIKO に とっても優しくしてくれている。
思わず私が 「 NIKO ちゃん、RIKI ちゃんに いいお兄ちゃんだねって言ったら ? 」 と言うと
NIKO は、「いい おちんちんだね ! 」
≪え〜〜〜 !!! ≫
 
翌年の2007年5月。
この頃、皆で 『ウルトラマン生誕40周年』 の映画 DVD をよく観ていた。
その中で、宇宙人(悪者)が 「地球の人間を大混乱におとし入れる ! 」 というフレーズがあり
MIKU は、それがお気に入りで・・・
「みんなをダイコンにしてやる ! 」 と間違って言っていた。
≪うわ〜、もっと怖い・・・。≫
 
同じく2007年。
まだ NIKO が2才の頃。
3人の名前の由来をいろいろな場面で語っていたので、理解している子供達。
なのに、いつまで経っても お風呂のシャワーを嫌がっている NIKO に RIKI が一言。
「 NIKO ちゃんは 水の精って言うけど、本当は “気のせい” なんじゃないの ? 」
≪う、うまい ! ≫
RIKI は、光の精。
MIKU は、天空の妖精。
NIKO は、水の精。   だったはず・・・。
 
翌年の2008年の夏。
ちょっと怖いお話の読み聞かせをしてあげた。
『消えた女の人』 というタイトルで・・・
最後の文章・・・
「・・・そう言って 振り返ると、女の人は消えていました。
そして 女の人が座っていた場所は、ビッショリと濡れていたのです。」
と 読み終わった時、さぞかし怖そ〜にしているかと思いきや
MIKU の一言。
「女の人、おしっこもらしちゃったの ?! 」 と ややニタニタ顔。
≪だよね〜・・・(笑)≫
私と RIKI は、大笑い !
そして、意味もわからず MIKU と NIKO も 大笑いしたのでした。
 
子供の言葉には、みんなを笑顔にさせるパワーがある。
私は 毎回、魔法にかかったように 笑いの渦にのみ込まれていく。
こんな時、子供や家族の笑いこそ、プライスレスな幸せを感じるのだ。
子供はいい !  本当に素晴らしい !
いつまで続くか わからない、この “楽しい言葉” を
絶対に忘れないように 記憶に残しておきたいと、強く思っているのである。
 
 
 

2010年05月01日(土)

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