年表

3) 父という人 [自伝本『私のこと』]

見合いの席で、 父は緊張からか あまり母の顔を見れなかったらしい。
ただ、席を立った際 大きなおしりで安心感があった ということは覚えていたようだ。
二人揃って おしりおしり と !!
≪実は 母は、私から見て そんなにすごいおしりの持ち主では なさそうだが・・・笑≫
 
祖父に勧められたこともあり 断る理由もなく
「ただ、結婚するからには <一生 この人の責任を取る!> と まじめな覚悟をした。」 と 聞かされた。
あー 父らしい・・・。
 
父という人は、神経質だが まじめで 私はとっても信頼している。
男としても尊敬できる人だ。
普段は質素だが、自分の趣味の物には 一点豪華主義で きちんと購入する。
幼い頃から うんちくなどよく聞かされた。
まさに 無駄使いのない人だ。
母は その価値を理解しているかどうかは定かではないが、承知してくれている。
 
父は 十代の頃 画家になりたかったらしく、昔 描いた絵を見せてもらった。
ただ 終戦後、まさか画家で生計を立てられるわけもなく、≪いつか やりたい・・・≫ という夢にかわった。
現在、絵画よりも書道の道を選び、第二の人生で夢が叶った。
 
書道をやってからは 父と芸術の話をする。
今まで まさか父とそんな話が出来るとは思ってもみなかったから、とびきり うれしかった。
父の一言一言が 新鮮で素敵だった。
 
“男の三大造り事” というのがあるらしく
<子(跡取り)をつくる・家をつくる・墓をつくる> ということらしいが、彼は その三つとも成し遂げている。
とても堅実だ。
 
現在、少々 おこりんぼー ではあるが、年令的にも かなり頑固になるのは いたしかたないことであろうか?
 
 
 

2008年11月19日(水)

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